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『ウシゴコロ』

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2008年 05月 08日

アーティストは料理人



ここ1年くらい ピタッとくる新たなアーティストに出会っていなかった

もちろんそれまでにココロにはいりこんだ人たちは その後もクリエイトし続けているし

新作をめでることはできるけれど

やはり知らない風も ときには欲しくなる



そんな折 いつものように料理本のオークションをチェックしていると ある本が寄ってきた 

「ハーブ&スパイスの地中海料理ノート」 フランス人 パトリス・ジュリアン著


もともと興味のうすいフランス料理 名前を知ってるくらいで

ひっかかる要素は何もなかったのに ものすごい数の出品物からふと現れたのである


なんだってそう

情報はあふれかえっていて すべてをチェックするのは不可能な中

すっと向こうから見せて(聴かせて)くれるミラクルがおきると 恋になる


別に本の中身をよんだ訳でもないのに この人の表現が好きだと思った

そうなると話は はやいんです


探してみれば料理本以外にも エッセイをいっぱい出しているもので

つぎつぎに落札し 1週間ほどで数冊がとどいた


どれもこれも モーレツに好みなのである

目利きに狂いはないんだな 

(このチカラが 対オトコの恋愛に生かされれば問題ないのにね・・・)



この前のハワイ旅行につれていったのが 「生活はアート」という1冊

行きの飛行機で2回よんでしまいました


とにかく考えが似てるのだ!

そうそう わたしもそうなんですぅ!と何度ココロでさけんだことか(笑


サイ近は不親切だということで書きなおしている『はじワル』のレシピだけど

きほん的に「適宜」ばかりだったのよ

時間に関しても火力や鍋の厚さ素材の状況 そして好みによって違ってあたりまえ

決められる訳もない


自分が誰かのレシピでつくる時も お菓子以外はほとんど流れを読むだけで

きっちりなぞることは絶対にしない

料理は五感をつかわないと おいしくなってくれません


ほかにも・・・ 

そのままではなく 手を加えるのが好き

プラスティックがキライ

本のブックカバーはすぐに外す(今回もカバーは外していた)

使いこむことで古めいてくるのがウレシイ

合理性を求めない

仕事はやって楽しいことを選んでいく


もぅ 最高のアーティストなんですものっ!

まだ料理本では何も作ってないけれど とにかく見ているだけでステキなのん

たぶん彼のレシピどおりは きっちり作らないけど

そのスピリットはきちんと伝わっております


いつかお会いしたいなぁ


そうこれもね わりとかなうんですよ

作品だけにモーレツに魅かれるパターンでは そうはならないけれど

表現もふくめ そのアーティストのあり方(生き方?)じたいに興味があると

ふとつながりが出来ることが わりとあったりするもので


生身で感じるため 変にミーハーになったり 憧れすぎたりしないせいかも



しかし こんなステキな人いるんだなぁ


こういうクリエイティブな生活の話をよむと 

つい私には出来ないとか お金がないからムリとか思いがちだけど

そうじゃないんだよね

お金のないわたしが言うんだから マチガイないです(笑


パトリスさんがやっていたレストラン「サントル・フランセ・デ・ザール」にひっかけた文章を ちょっと抜粋

  じゃがいもの皮をうすくむけることよりも大切なのはグローバル・センスです。

  グローバル・センスとは、フランス語で「アタンション」。
 
  色々なことに興味をもつこと、気をつけて!ということですから、

  本当は料理だけではなく人生にとっても大切なことです。

  グローバル・センスは持っているかいないかで、毎日おいしいものが食べられるかどうか

  人生を楽しめるかどうかが決まってしまうそんな感性です。


うんうん すべてこれなんだよね

お金はもちろんあった方がイイ でも無いからって今の生活を変えられないってのはウソ


イメージをぷうっとふくらませれば ドキドキ

そうなったら 浮かんでくるでしょ 

買っただけの出来あがったカタチなんてつまんない それに自分をはめこむ必要はないんです



生活ってくり返すモノじゃなくって 楽しむモノ

誰かさんの枠になんて しばられたらもったいないよ


ね、ね ワクワクしてこない?

by mowmow-usshie | 2008-05-08 06:41 | フツーの出来事


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